エッセイの書庫

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経済について

私にとって、「経済」って何だろう、と考え始めてみて驚きました。

「今まで、そのことについて、自分はほぼ何も考えていなかった」
そのことに、齢50にして、あらためて気がついたからです。

「経済」について説明しようとすると、頭が空っぽになる気がしました。

仕方なく、空っぽのままでしばらく置いておくことにしました。
ただなんとなく、「ワクワクするというか、楽しそうな感じだったらいいな」とは思っていました。

ふと、「旅のチケット」という言葉が浮かびました。

意味はよくわからないけど、この感じはなかなかいいなと思いました。

また、しばらく放っておくことにしました。

やがて、「それぞれの人が自分にとってふさわしい愛の中にいる」と浮かびました。

その感じは素敵だなと思いました。

「自分にふさわしい愛の中にいるための旅のチケット」
それが経済とか、経済活動なのかな、と感じました。

それは、けっこう楽しそうなんじゃないかと思うのです。

愛の形は、人の数だけあるのでしょう。
だから、チケットに書いてある行き先 …「愛の世界」は、きっと人それぞれ。

その旅程も、乗り物も、本当に千差万別で、ひとり旅でもいいし、団体旅行だっていい。
サバイバルなオプションがあるかもしれないし、各駅停車の日帰りの旅でもいいんだろうな。

願わくは、それがどんな旅であっても。
途中下車しても、船が沈没しても、宝石箱が見つかっても。

どの瞬間にも、その人らしい愛に包まれていたらいいなと思います。
愛の中でくるくると変化してゆく景色を眺めてたら、それだけでも楽しいんじゃないだろうかと思うから。

ぼんやりとしたことばかり考えてしまいました。
なんだか、思いをはせてもはせても、全然深まらなくて、自分でびっくりです。

でも、ふんわりと胸にしっくりきたので、今はこれが正直な思いなのだと思います。
きっと、もっと、嘘みたいに軽ーいテキトウなものだったらいいな、とどこかで思っているのかもしれません。

(2021.7.11)

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